四季を通して数多くのPWに参加してきましたが、やはり、秋の山行が一番好きでした。その理由は何と言っても、色鮮やかな紅葉と澄みきった星空の素晴らしさが体感できるからです。

大学１回生時には３回生の佐合さん企画の穂高PWに参加し、それ以来、秋山の魅力にとりつかれてしまいました。
　涸沢から見た穂高連峰は、天空は抜ける様なブルー、山の稜線は新雪を被ったホワイト、そして、涸沢カールは紅葉のレッドということで、フランス国旗の配色となり、キリッと引き締まった空気を胸一杯に吸い込みながら身震いしたことをはっきりと思い出すことができます。また、夜は言うまでもなく満天の星空で、流星が飛び交う中、天の川が川であることを実感することができました。

確か10月の上旬頃だと思いますが、おそらく外は零度近くになり、お風呂マットを敷きダウンを着込んで岩の上に寝ころんで星を眺めていました。ゆったりと移動する星座から地球の自転が意識でき、星々の光が何億光年の距離を経て、今、私の眼球の網膜に像を結んでいるという物理と時空の不思議さに一人感動していたことを思い出します。

40年以上も前の思いを大切にしながら、体力の改善に努めている 今日この頃です。