シャモニースキー報告
－海外スキーに関心のある人へ－
法 ３５卒 鎌田克則氏
2014年1月11日より20日迄10日間、シャモニーにスキーに出かけました。
シャモニーは海外で一番多く行ったところで、モンブランを含む２，３のピークの登っておりますし、バレブランシュを含む名たる氷河、それにマッターホルンに至るオートルートも、7割程度滑っておりますので勝手知ったる所です。
さてスキー場としては何しろ冬季第一回のオリンピック会場となったぐらいですから一級です。モンブランを含むそのロケーションが素晴らしい。
シャモニー針峰群
バレブランシュを下る人
シャモニーのスキー場は幾つかに分かれていて、主として滑るのは、モンブランの北側のブレバン、東北のグラモンテ、その先のバルム峠付近です。春ですとエギュウド・ミデイー（３，８４２ｍ）方面となります。 さて以前から海外スキーはあちこち出かけておりますが、最近のこの6年間は専らクラブ・メッドのヨーロッパスキーです。
何しろ豪華、宿にさえ辿り着けば、後は至れり尽くせり。宿の設備も良いし、サウナ、ジャグジー、プールもあるし、三度の食事付（なかなかのバイキング）飲み物（カクテル、ビール、ワイン）も飲み放題、アフタースキーは生バンド、ダンス、豪華なショウまである。
夜のショー
スキーと言えば一流のスキーを貸してくれるし（これだけ有料）、一週間の全てなんでも乗れるリフト券も、そして希望者には技術レベルに応じて概ね７～10人程度のグループに分け、フランス国立スキー学校出身のインストラクターがぴったり付いて案内、指導してくれるのだ。昼食も大概専用のシャレーがあるが、無い場合は食べて飲んだだけ全部インストラクターが払ってくれる。要はすべてインクルードなのだ。
我々のチーム・中央が権八先生
さて料金だが、一週間滞在で大凡17万円程（これはかなり高い方、多分ユーローの値上がりと思われる）。よって今回は時間の関係でトルコ航空を使ったが、それが12万円強。ジュネーブー~シャモニー間の送迎、帰りの観光付を含んで全部で301,600円、安いと思いませんか。
何もクラブメッドの宣伝をする積りは有りませんが、一緒に行った人は必ず喜んでリピーターになる。その満足度が解ると言うものです。
実際には今回は6名の参加でした。と言うのも私が前回サンモリッツ~ミラノ迄遊んで疲れ、帰国後入院しましたので、今回森村さんや打越さんに突かれていたのに、渋っている間に予約が取れなくなったのです。サンモリッツは14名の参加でした。
スキー場の様子は日本とでは比較にならない。何しろ氷河地形、リフト、ゴンドラが長い、高い、それに信じられない程のピーク掛かっている。滑るのも体力が要るがそれなりの達成感がある。要は日本では体験できないスケールの上に、これまたヨーロッパアルプスの秀峰が見渡せるロケーションなのだ。
まだスキーに関心がおありか、既に国内で滑って居られて海外スキーに関心のある方に申し上げたいのですが、是非クラブ・メッドの海外スキーをお試し頂きたい。
あの氷河を滑る感触、あの壮大なロケーション、アフタースキーの楽しさ、正直これがホントのスキーと私は思って居ります。加えて言うなれば、日本のスキーは、当然ながら日本の地形、気候、環境に縛られます。ヨーロッパはヨーロッパのそれで発達してきました。しかも発祥の地です。本場で滑れば又いろんな体験ができます。
それに外国人との交流もなかなかの乙な体験です。今回100人以上の世界各国から集まったスキヤーに混じって滑るのです。これも楽しい。勿論フランス語主体、一昨年のサンモリッツはドイツ語でした。下手な単語を投げつけると結構通じる。
よって現地での対応で余り困ることは有りませんが唯一つ、日本のクラブメッドはサホロのスキーと南太平洋行きには熱心ですが、ヨーロッパスキーには全く無関心です。すべて知らぬ存ぜぬ、お金を取るだけです。そのため私はヒマラヤ観光を通したりしております。もし関心がお有りでしたら、私にご相談ください。
来年は、一番評判の良かったトロアバレーのアスペンに多分2月7日～17日迄行きます。且つイスタンブールで一寸観光の予定。どうせ又森村さんや打越さんに突かれるのなら、初めから予定しておこうかと。ご希望なら遠慮なくお申し出ください。
最後の帰りにジュネーブまで送ってくれたスネルの神田さん（シャモニニーの登山用具店の日本人ボス）に何処かご希望はと言われて、私はマッターホルンの初登頂者エドワード・ウインパーの墓を、打越さんはレマン湖畔のチャップリンの元住まいとオードリーヘプバーンの墓を希望しました。 ウインパーの墓は以前訪ねたことが有りましたが、その時は何故ツエルマットでなくてここにあるのか、と不自然（やはりザイル事件を思う）に思いましたが、神田さんの説明によると、ウインパーは長くシャモニーニ滞在し、ここで亡くなったそうです。
チャップリンの住まいは、レマン湖畔に豪邸ばかりが有って解りませんでしたが、銅像が有りました。
チャップリンの銅像と鎌田
オードリーヘプバーンの墓は、世界遺産のブドウ畑の中の村の墓地で、村人と変わらない墓、墓石にはオードリーヘプバーンの名と生年期間が刻まれているだけでその質素さに驚きました。俳優としてだけでなくユニセフの活躍も忘れられないものです。
オードリーヘップバーンの墓
以上シャモニーの今回のスキーは、余り天候に恵まれませんでしたがなかなか素晴らしいものでした。
これもチャップリンライムライトで言った「人生は、夢と勇気とサムマネー」の結果であります。