掲示板に鎌田さんが掲載した「森の中でテントを張り一夜を過ごす」の話から、それではと言うことで呼びかけた所、鎌田さん、木村さん、桒原さんと私の4人となりました。
太陽の照り付ける26日昼に木村さんを山科駅でピックアップして、湖北の高島の桒原邸に向かいました。鎌田さんは単独で遅れてくることになりました。

　着けば、桒原さんがキャンプサイトの候補を幾つか挙げた。石田川のダムサイトは木陰はないし、ピラテストにはバンガローもあり当然有料だし、マキノ高原のキャンプサイトも有料だ。地元民の桒原さんの妙案では、はずれに行けば何とかなるという事で「とある場所」へ先導してもらいました。
途中は道は荒れ放題。蛇行しながらの小石だらけだが、そこは山小屋への道中に鍛えただけあり、何とかクリアしながら進みました。

　谷川もあり、木々に囲まれたフラットな草地であり、早速に桒原さんは円形テーブルを組み立て各自に椅子を出し、木村さんと私はテント張りをする。

落ち着いたところで冷えたビールが出てくる。その間には、桒原さんは信州蕎麦を炊き、氷で絞めて出来上がり、上等な冷やしそばができた。

夕刻ともなれば、谷川を抜けた何とも言えない風が来る。気温は24℃、涼しいはずだ。町に居れば35℃の猛暑に比べ、ここは天国だ。暗くなるころには、長袖シャツがいるほどであった。
私も小屋で使っていると同じ物のLEDランプを何とか小枝にひもで引っ掛け、宴会に明るさを増した。
話のネタは尽きない。鎌田さんの海外の旅の話、近々の身近なことやで夜の更けるまで続いた。見上げれば星は瞬き。確か幾日か前に旧歴の七夕で、真上に3つの星の三角形があり、その二つは彦星と織姫と聞いた。
寝ることとなったが、テントは私のは4人用で3人ならゆっくり寝れるし、木村さんは一人寝となり寝ることになった。

　翌朝27日は、寝付かれず５時には小用をもようし起きれば、桒原さんも起きてきた。天気は昨日と変わり曇天で、遠くで雷音も響いていた。
どうやら雨ぽいようだ。ようやく鎌田さんも起きてきた。朝食は、フレンチトーストにハムと卵のスクランブルにコーヒー、そして卵スープ、うれしいね。言う事なしや。

食事終わったころ、とうとう雨がぽつぽつと落ちてきた。とりあえず片付けることにした。
鎌田さんは、譲り受けた手作りのカセットコンロを収納した箱に鍋やら、たくさんのプリムスのボンベ、使用したが中途半端のボンベを皆で使って欲しいとのことで持ち込んできたので、私もいくつかもらいました。

　今回は鎌田さんの熱望により実現し、一番に喜んでもらいましたが、このプランを段取りよく、いつも気持ち良く心使いしてくれた桒原さんには本当に感謝、感謝です。ありがとう。
それにしても１、２時間足らずで森と水に囲まれた場所があり、また心の通じる先輩、後輩と語り合えるとは、なんと幸せな世界かと思います。

　田部重治「山と渓谷」に書いておりますが、自然と一体になるには山で寝なければならないと。
それを実感したのが、昨夜でした。即ち先だって、どこか涼しい山でキャンプしないかと呼びかけました。それに応じていただいたのが、森村さん、木村さん、桒原さんです。

　日程を調整、行く所は桒原さんが詳しい湖北のどこかにお任せと言う事で、先ずは26日３時半頃、桒原邸に集まりました。
候補地をいくつか提案され、まずはマキノ高原の彼が常々手入れをしているマル秘場所を訪ね、衆議一決其処となりました。疎林の中で、そばを美しい川が流れ、且つ草地の広場で言うことなし。
早速持参したキャンプ用具を広げましたが、何と言っても桒原さんの椅子、テーブルは豪華なもの。それに準備された夕食、朝食それにアルコール、つまみ等憎いほど準備されて居ました。

　我々は周りにテント２張り準備、その頃には気温が下がって、言うにいわれぬ快適な涼しさ、夕闇迫る頃には長袖シャツ、靴下も要る感じ、驚きました。
そのうち、先ず信州そばから始まり、そのうち歓談始まり、尽きる事なし。実に楽しいものでした。空は晴れて三日月、星満天、遠くには琵琶湖を越えて長浜辺りのともしびがみえました。

　翌朝は皆さん早起き、起きた時にはコーヒーは勿論、コンビーフ玉子、フレンチトーストができあがっておりました。清々しい朝に、軽井沢、いやスイスの山岳ホテルのテラスで食事している感でした。
私はやや軽い介護を必要とする家内が居ますので、その後一直線、２時間で自宅に帰彫りました。家内は元気で心配の必要は有りませんでした。

　それにしてもコロナで出掛けられなくて弱っている心身を、一夜で思い切り伸ばすことができて、本当に有り難かった。 桒原さん、森村さん、木村さん本当に有り難う。忘れられない一夜でした。