立命館大学ワンダーフォーゲル会　ＯＢ会　

ヤ　ン　レ　〜

立命館大学ワンダーフォーゲル会　ＯＢ会



立命館大学ワンダーフォーゲル会　　創立日　１９５６年４月２７日　　　　山小屋落成式　１９６２年１２月９日






２０１７年　春の山小屋ワークキャンプ


山小屋委員長　S37卒　森村　征男氏



　春のワークキャンプは、好天気の元に総勢12人の参加で４月22、23日の２日間で無事に終わりました。

　立命ワンゲルの本筋「自主的　行動」、これがすべてであり、自主性の発揮により本人の意に沿う形で行われていた事は誠に良きことと考えます。
それに加え、社会経験も豊富で、また菜園などでの経験からの意見もあり、実行することはワークキャンプにうってつけな事ばかしでした。

参加者(敬称略)
S37卒森村　征男、S37卒打越　啓祐、S39卒木村　恒夫、S39卒小田切　邦彦、S45卒桒原　喜平、S46卒佐々木　幹雄
S46卒久木　道夫、S47卒西尾　憲次、S48卒別府　明則、S48卒岩切　徹　　、S50卒石橋　光正、S50卒猪飼　均


　いつも通り貴船口に10時に集合。
一部の方は、月初めのプレワークで心配された芹生ロッジから三の谷までの林道が倒木や落石で道が荒れているとの判断で先行してもらいました。
後で聞けば、すでに除去され問題はなかったとの事でした。後の我々も順調に三の谷へ到着、食料・資材等は手分けして山小屋へ向かいました。

　今冬の大雪のためか、なぜか一部では川の流れも変わり、一の谷の水かさは多かった。
また、道端の九輪草もようやく葉を開き、木々はまだまだ少し芽を出すほど、青葉若葉には少し早い様でした。二ノ谷の山桜の大木もやや色付き初めてた所、例年通り月末には満開になるかもしれません。

山小屋のシンボル　門木とカウベル
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九輪草
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春の芽吹き
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　今回のワークキャンプ作業目的は、まずは昨年に行った鹿除けネットの拡張と植樹でありました。
まずはネットを外し、持ち込んだ新しネットと繋ぎ計１００ｍで囲む事だが、山の斜面は結構きつく苦労はしたが、適宜な協力で７、８０坪以上位はあるかと思うほどに拡張した。

拡張した鹿除けネット
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拡張した鹿除けネット
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植樹は隈笹、コナラを植え、また以前からの山桜も移植しました。

移植した山桜
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植樹したコナラ
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植樹したコナラ
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記念樹のエドヒガンザクラ
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昨年植えた60周年記念の山桜（エドヒガン）もやっと新芽が出かかる状況で、よくぞ今年の大雪に耐えてくれたと思いますし、早く花が咲いて欲しいとおもいます。


昨秋に2ヶ所に作った小さい笹や山桜をネットで囲んだ木枠も雪の重みでつぶれ、今回は柵を広げて改修した。又落ち葉を集め腐葉土作りも行いました。

ヒル対策を兼ねて落ち葉を集め
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新設した堆肥場に移しました
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　他の組は、二ノ谷の山道整備をしましたが、大雨が最近に降ったわけでもないのに、谷川を変えてゆく水の流れはすごいと思うし、その度に改修をせざるを得ないが、少しでも安全な山道にすることも大事でしょう。

　また「山の神」を祀った祠、鳥居も５年も経てば腐り、新規に作りました。祠の内部もキノコ？がはびこり、再塗装を行い補修した。
余談ですが、この「山の神」に遷座をしてくれた中井神社の吉原宮司（Ｓ38年卒）がいうのには、まず「神様にお願いを先に言わず、これまでの感謝を先にしてからお願いをする」のが常道である、これはもっとな事と思った。

山の神
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２代目　鳥居
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山の神
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　この2日間は、全く好天気に恵まれましたが流石に夕刻になると冷え込み、ストーブも焚き、練炭で炬燵を温め、外気は３℃でも小屋内はぬくぬくでした。
昼間は、青天井、快晴で近くも遠くも「あれと」と思うほどにコブシに似た「タムシバ」が咲き乱れ、どうやら陽当たりの良い尾根には山桜も咲いているようでした。天気の良い事は何といっても最高です。

タムシバ
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芽吹いた木々
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水仙
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水仙も根付きました
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マユミの木の苔
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　食事も初日の昼から「かつ丼」、夜は「ホイコーロに麻婆豆腐」。酒はお好みで各種あり、美味しい食事を段取、料理してくれて、また本格コーヒーを作ってくれてありがとう。

昼食のかつ丼
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本格的な中華鍋で料理したホイコーロ
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麻婆豆腐
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　夜は歓談、歌、何か体験談やらで夜の更けるのも忘れ語り合い、外へ出れば満天の星、山小屋で過ごす喜びを感じました。

楽しい語らい
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夜更けまで続く宴会
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　帰りしなには、焚き場の薪も整理して見栄えも良くなり、小屋内の整理と清掃並びにトイレの清掃も終わり、「山の神」に「この一年、事故もなく無事に過ごせて感謝と、また今後の安全祈願」をして二礼二拍手一礼で終わり、山を下りました。

「山の神」にお礼
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集合写真
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　次の連休後半には、現役生も訪れる予定。気持ちよく小屋での生活を楽しみ、度々訪れて欲しい。
山小屋は、以前は現役が管理しメンテナンスしてきたので、ＯＢ会が管理はしても「オール立命ワンゲルのもの」であることを留意して欲しい。

　今回のワークキャンプも皆さん、怪我もなく無事に帰れ、ワークも順調に終わりましたことに感謝いたします。




昼食時の集合写真
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農作業を楽しむ46卒組
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鳳高校の先輩・後輩　逆らえません
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山小屋委員会の重鎮
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いつも参加頂いている39卒の紳士組
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いつも一緒に入舎組　スキーも一緒です
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山小屋で　出会う人達から

S37卒　森村　征男氏



　山小屋で出会うハイカー？に時々驚くことがある。
山で会えば「コンニチハ」の挨拶をするのが普通と思いますが、今回も雲取山から降りてきた男女数人に挨拶したら返事もない。挨拶がもったないのか、都会のマンションでは挨拶もないと聞くが、仲間内、身内意識には良いのか、前回も二ノ谷を下ってきたグループにもあった。
そのグループの一番最後のジイサンが「ここで休むのとちがうのか」と叫んだが、その先頭を行くリーダーはモクモクと下りて素通り。「正直じゃないねー」と我々は腹の中で笑いながら思った。

　考えるならば、たまたま我々が専有して山小屋に居ることに、彼らはこの地で休憩したかったのかもしれないが、気後れか、オープンマインドでないので一言「休憩させて」と云えないのだ。情けない事と思う。もっと素直でありたい。又挨拶も無く図々しく小屋を覗く人もあり、ちゃんと挨拶もする人ももちろんおりますが。
確かに雲取、二ノ谷のコースを歩けば、過って「京都新聞」に立命ワンゲル小屋は　ちょうどよい休憩所であると云う記事にも載り、我々も小屋が最適な場所にあることは熟知している。

　そして、創立時の先輩達が多くの山小屋で世話になり、それ故に立命ワンゲル小屋が建設されて基本的には開放小屋であるとしたいが、今日のご時世では全く開放するわけにもゆかず、現在は申し込み制度となった事になる。
建設して55年、北山で随一の山小屋と自負している小屋が、いつまでも心ある山人の憩いの地でありたい。




隈笹を植え続けて

S48卒　岩切　徹



　新生ＯＢ会が発足した翌年から続けている隈笹の移植も何とか根付いて来た。
やっと移植、栽培の方法がわかって来て、確実に根付く目処が立ち、移植２年目から成長する事も分かり、昨年には遠くからも植わっている事が見える様になって来た。
今年は、伊那谷の山から採取した葉が大きな熊笹を移植したので、昔みたいな隈笹を期待したい。
現在、今回囲んだネットの中に５箇所、他の柵に２箇所植えているが、一面隈笹に覆われるまでに何年かかるだろうか。
せめて、一分でも生い茂った隈笹が見えたらと期待しています。また、栽培して移植します。

今回囲った鹿避けネットの中には、まだ植樹できるスペースが沢山あります。
北山、山小屋に相応しい樹木や花を植えて頂けたら、一段と山小屋を訪れる楽しみが増えると思います。

多くの方に植樹をお願いしたいと思います。
その為の堆肥場も拡張しました。来年には、良い堆肥ができていると思います。

今年移植した隈笹
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拡張補強した柵
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完全に崩壊していた柵を補強
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